終わりと始まり

今日は大学の卒業式の日です。津田沼キャンパスの桜がちょうど見頃です。今年は新型コロナウイルスの影響で卒業式が残念ながら中止になり、卒業証書伝達のみとなりました。しかしながら、人生の大きな節目の日であることには変わりありません。卒業生の皆さんのご卒業おめでとうございます。本日の門出を心よりお祝い申し上げます。

 

大学(または大学院)までは、予め年限が決められた組織(環境)にいたのですが、これから社会に出る人は、自分が決断しなければ最大で40年近くその環境にいることになります。そう思うとかなり気が遠くなるような話です。これからは環境が変わる・変える場合は、その組織の都合か、あるいは自分自身です。これがゲームの世界であれば、スタートとゲームオーバー(ゲームセット)は何度でも簡単に出来ますが、リアルな世界ではかなりの気力と体力を必要とします。それに『変える』場合は個人の問題なので、最後は自分で決めないといけません。

 

私が最初の会社を辞める時、辞めようかと思い立ってから何ヶ月か悩み、辞表も書きはじめてからも数日間悩んで書き上げました。そして、建屋から出てきた上司の帰り際に、外から歩み寄って辞表を渡した記憶があります。あの時が無かったら今の自分は無かった。あの時は環境を変えることしか考えていなかった。この駆動力だけがかろうじて私を前に向かせていた・・・。(何を言って渡したか覚えていません)

 

清々しい桜の季節です。心機一転新しい自分に出会いに行こう。自分の環境をつくるのも、これもまた自分自身なのだから。一度切りの人生です。大いに悩み、大いに楽しもう。すべてはこれから始まる。

 

2020年03月25日